年をとるにつれ、夜早い時刻に眠くなり、まだ暗いうちから目が覚めてしまうようになります。これは、体内時計のリズムの中で「睡眠」の相が前にずれてしまっていることによるものです。仕事の第一線から退いて時間に余裕ができたり、昼間の活動量が減ってしまうことも、睡眠を乱すような生体リズムの異常に関係していると思われます。
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眠りに関することわざ
むかしから、眠りに関することわざは大変多くあります。ここでは、その一部を紹介します。
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- ●寝る子は育つ
- よく眠る子供はすくすくと育つという意味。
実際、深く眠るほど成長ホルモンが多く分泌されることがわかっています。 - ●寝耳に水
- まったく予想外の出来事が起きて驚いたという意味。ぐっすり眠っているときに、不意に耳に水が入ってきて驚く様子を指しています。
- ●世間知らずの高枕
- 世間を知らない人は、ストレスもないので、安心して眠ることができるということから、「何も知らない人はのんきでいいね」という皮肉を込めた言葉。
- ●寝た子を起こす
- 言わずもがなのことを言って、おさまっていた問題がぶり返してしまうこと。幼児はしばしば眠くなるとぐずるため、親は「やっと寝た」と一息つくもの。そんなとき、また子供が起きたのでは大変、という気持ちが表れています。
- 出典「内山 真監修 不眠の悩み解決BOOK 成美堂出版」
高齢者の睡眠障害
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夜中に何度も目が覚めたり、朝、やたらに早く目が覚めてしまう
どんな人でも睡眠は、年齢に従って変化します。
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むずむず脚症候群 ―治療すれば睡眠に困らない程度に治すことができます
高齢者の代表的な睡眠障害に「むずむず脚症候群」があります。
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眠るためにジタバタするのはやめよう
「夜中に何度も起きてしまって、睡眠不足でどうしようもない」と訴えるお年寄りが多く見受けられます。
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加齢とともに昼夜のメリハリがはっきりしなくなってきます
一般に、年をとるにつれて、睡眠が浅くなり、分断されやすくなる傾向があります。
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睡眠の不規則化 ―夜中の異常行動にもつながります
高齢者では、「睡眠」と「覚醒」のリズムのメリハリが小さくなっています。
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体内時計の睡眠リズムが前にずれる傾向がみられます
年をとるにつれ、夜早い時刻に眠くなり、まだ暗いうちから目が覚めてしまうようになります。
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適度な運動を習慣にしよう!
不眠を少しでも解消するためには、日常生活にちょっとした工夫を加えてみてください。