【眠りの図書館】青少年の睡眠障害

思春期は生理的に眠気が強くなる時期

小学校高学年から中学生にもなれば、「小さな子供ではないので睡眠時間は少なくても構わない」と誤解している方が大勢いるようです。これまでの研究で、第二次性徴が完成する前と後で、体が必要とする睡眠時間は同程度であること、また一方では、第二次性徴が進むにつれて生理的に眠気が強まることがわかっています。
ところが、こうした実情とはうらはらに、思春期にある本人たちは「○時間しか寝ていない」「○時まで眠れなかった」などと睡眠時間が少ないことを自慢したり、不眠を大人の証しであるかのように競ったりしています。しかし、実際に体は睡眠を欲しているわけですから、これでは授業中に居眠りをしてしまうのも無理ありません。思春期には眠気が強まり、低学年の頃と同程度の十分な睡眠が必要であることを、親も子もしっかり認識しておきましょう。

思春期は生理的に眠気が強くなる時期

Column

年齢とともに変化する睡眠と覚醒のリズム

生まれたばかりの赤ちゃんは、長い時間まとめて眠るということはなく、昼夜を問わず短い時間で睡眠と覚醒を繰り返します。これは、体内時計のはたらきがまだ不十分で、1日を単位とした睡眠覚醒のサイクルを作り出すことができないためです。以降、次第に体内時計がはたらき出し、1歳ごろからは1~2回の昼寝と夜間の長い睡眠がとれるようになり、小学生になると昼寝もしなくなります。
一方、高齢者になると昼夜のメリハリが少なくなってきて、ちょうど幼児期に逆もどりしたような感じになります。また、青少年の睡眠パターンは成人とほぼ同じようにみえますが、実際は青少年の方が眠気が強く、睡眠を多く必要としていることがわかります。このように、睡眠と覚醒のリズムは年齢によって変化するものです。

年齢とともに変化する睡眠と覚醒のリズム

内山真 監修「不眠の悩み解決BOOK」成美堂出版より

寝る子は育つは事実!

睡眠には、体の眠りにあたる「レム睡眠」と脳の眠りにあたる「ノンレム睡眠」の2種類があります。ノンレム睡眠の時には、脳はお休み状態になっている代わりに、成長ホルモンをはじめとするさまざまな種類のホルモンを分泌したり、日中に食べた栄養を体に必要な形に合成したり、免疫機能を活発に働かせたりしています。昔から「寝る子は育つ」といいますが、眠っている間に脳や体が成長に必要な作業を行っていることを考えると、このことわざはまさしく真実を言い当てているのです。

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